水泳が苦手な人がよく感じていることは体が沈む、という事ではないでしょうか?
これを改善するための方法として少し古い記事ですが、おもしろい内容を見つけたので
紹介します。
ヘッドアップスイムとスロースイムで沈まなくなる
2008年2月号「トライアスロンJAPAN」でこのような記事を見つけました。
「ヘッドアップ&スロースイムで沈まない・抵抗レスを実現」
これは、ポーランドの競泳選手の練習内容を参考にした記事でした。
ポーランドの競泳選手といえば
2007年3月17日から4月1日までオーストラリア・ビクトリア州・メルボルンで開催された
第12回世界水泳選手権の長距離で活躍しました。
800m プシェミスラウ・スタンチック 7分47秒91
1500m マテウシュ・サヴリモヴィッチ 14分45秒94
800mや1500mなど長距離だけ優勝しています。
そこでポーランドの競泳選手がどんな練習をしていたのか?
ということが「トライアスロンJAPAN」という雑誌に掲載されていました。
ポーランド競泳選手の練習内容
練習の大部分をヘッドアップ状態で泳ぐとのこと。
ヘッドアップで泳ぐとどうなるか?
ほとんどの人が下半身が沈んで、ポジションやフォームが崩れてしまいますよね。
普段練習でヘッドアップをしない人は25mヘッドアップ状態で泳ぐのがギリギリなのではないでしょうか。
なぜ、姿勢が崩れやすいヘッドアップを行い泳ぐのか?
「ヘッドアップをすることで、姿勢が崩れやすくなります。そのヘッドアップ状態でも
姿勢を崩さないように、体幹の筋肉を使い、浮いた姿勢を保つようにすることが大事なんです」
引用 トライアスロンJAPAN 2008年2月号
あえて、不自然な浮きづらい姿勢で泳ぐ事で泳力を高めています。
普通、ヘッドアップ状態で泳ぐ練習メニューの目的は、腕への負荷を上げたり腕の回転を上げるために行いますよね。
ポーランド選手の場合、通常よりもゆっくり泳ぎます。
ヘッドアップ状態でゆっくり泳ぎ、体幹を使い、下肢が沈まないように泳ぎます。
この時大事なことが、上体が上下にぶれないようにすること。
かなり難しい練習メニューです。
でも、25mでもいいので、取り入れてみる事で、泳ぎの姿勢や感覚が改善されてくるかも
しれません。
ヘッドアップ&スロースイムのやり方
とにかくまずは、頭を上げる。
上げ方は、目だけ水面から出すぐらいで良いです。
練習方法
①軽くゆっくり腕を回し、キックも軽く打ちながら、浮いた姿勢を
維持しながらゆっくり泳ぎます。
②慣れてきたら、キックなしでゆっくり泳ぎます。
③そして次はキャッチアップのタイミングでゆっくり泳ぎます。
※キャッチアップとは、掻いた腕が前に戻って来るまで、反対の腕を前方に残したままに
しておきます。
これらの泳ぎ方を
各25m×4本ぐらいで行います。
まとめ
いかがでしたか?
ヘッドアップという練習はよく取り入れている方はいるとは思いますが、
ヘッドアップ状態でゆっくり泳ぎ続ける、という練習はやらないのではないでしょうか。
確かに体幹の強化や意識の向上には繋がりそうです。
新しい練習メニューを取り入れる事は、姿勢が崩れるリスクもあるかもしれませんが、タイムが伸び悩んでいる方は1度試してみてもいいのではないでしょうか。