ランニングをすれば痩せられる、ということは多くの人が知っていることですよね。
けど、「キレイに痩せるランニング」となると必ずしもちゃんと意識できている人は少ないようです。
最初に言っておきますが、「ただ痩せる」ためのランニングと「キレイになる」ためのランニングは少しやり方考え方が違ってきます。
さらに、マラソンなどで「記録を目指す」ランニングと「キレイになるため」のランニングはまったく別物だということを理解しておいてください。
これらのことをふまえて「キレイに痩せるためのランニング」でやってはいけないことを解説していきます。
ランニングでダイエットをと、考えている人に当てはまることもあると思いますので、参考にしてみてください。
痩せることとキレイに痩せることは全く違う
まず、先ほども言いましたが、単純に「痩せる」ことと、「キレイに痩せる」ことは考え方やダイエットでの体の変化が違ってきます。
痩せるということを、そのまま「体重の数値が減る」という捉え方をすれば、痩せ方は次の通りです。
・脂肪が減る
・筋肉が減る
・水分が減る
・便を出す
ランニングで痩せようと考えた場合、1番やってはいけないことは、筋肉も減らしてしまう、ということです。
体重の数値だけを気にして、早く痩せたいと思って無理な食事制限をしながらランニングをやっていくと、脂肪だけでなく、筋肉も落ちていってしまいます。
筋肉は同じ体積であれば脂肪よりも重いので、筋肉を減らせば簡単に体重は落とせてしまいます。
体脂肪率がほとんど変わってないのに、「痩せた」と喜んでいる人は注意が必要です。
筋肉を減らして痩せると、リバウンドのしやすい体になるだけでなく、メリハリのないボディラインなってしまいます。
では、ランニングでキレイに痩せるとはどのような考え方なのか?
それは、女性特有のキレイな曲線のボディラインを残しながら全身を引き締める、というものです。
ただ闇雲に走り続ければ、脂肪が減り痩せることはできますが、筋肉も落ちてしまい、メリハリのないペタンコなボディラインになってしまいます。
お腹周りを引き締めつつも、お尻の筋肉をつけていくような走り方を意識する必要かあります。
マラソンで記録を目指す走り方を参考にしたらダメ
マラソン大会を完走するためには、これくらい走らなければならない、といった情報がインターネット上や本屋にいっぱいありますよね。
それらの本の走り方を参考してダイエットをすると、逆に見た目が老化してしまう場合があります。
先ほども言いましたが、速くなるためのランニングとキレイになるためのランニングはまったく違うものです。
マラソンなどをテーマにしたランニングの場合、走る時間を少しずつ長くしていき、ハードなランニングもやっていく流れになります。
長時間のランニングは筋肉量の低下にも繋がり、ハードなランニングは、あとで詳しく説明しますが、活性酸素による体へのダメージで、肌の老化に繋がってしまいます。
また、全身の脂肪が落ちていくためランニングを頑張りすぎると、頬やバスト、お尻の脂肪も落ちすぎてしまいメリハリのないペタンコな体になってしまいます。
女子マラソン選手の体をイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません。
さすがにあそこまで引き締まった体になるには相当大変ですが、多くの女性が目指すキレイな痩せ方か?というと少し違いますよね。
やってはいけない走り方
では、キレイになるためのランニングでやってはいけないことを具体的に説明していきます。
間違ったランニングを続けているとキレイに痩せないだけでなく、老化にも繋がりますので注意してください。
毎日走る
スポーツ経験が浅い人やトレーニングに関する知識がない人が毎日走るのはNGです。
キレイな体を目指すためにランニングをするのであれば、週3日程度までが良いです。
これからランニングを始める人であれば週1日でも大丈夫です。
脂肪量が多くて早く痩せたい、という人であっても、週5日までにしてください。
その場合、次の日に疲れを絶対残さない走り方を意識する必要があります。
毎日走ることの1番の問題は、筋肉のダメージが回復できずに、筋肉量が減ってしまう、ということです。
そうなると走るのを止めたとたん、すぐに体重が戻ってしまい、それを繰り返すうちに痩せにくい体になってしまいます。
まずは週1日のランニングから始め、慣れてきたら、1日走ったら1日休む、といったサイクルにしていくと良いでしょう。
昼間に走る
走ることは血流が上がり、肌の毛細血管も発達し栄養素が行き渡るため美容にもよいです。
ただ注意すべきことは紫外線です。
マラソン完走を目指すためにランニングをするのであれば、日中の暑さなどにも多少慣れておく必要もあります。
でも、キレイになることを目的とするなら、日中紫外線が強い時間のランニングはできるだけ避けるべきです。
朝8~9時頃から紫外線が強くなり始めるので、それまでに走る時間をつくれるといいですね。
紫外線を浴びすぎるとシミやシワの原因にもなりますし、活性酸素も増えてしまい、肌の老化に繋がってしまいます。
どうしても昼間走る場合は必ずサングラスをしてください。
目から入る紫外線によってメラニン色素が生成され、シミやシワができやすくなります。
猫背で走る
猫背で走ることは、単純に見た目が良くない、ということもありますが、それとは別に太ももやふくらはぎが太くなりやすくなる、ということがあります。
猫背の姿勢になると、骨盤が後傾してお尻が落ちてしまいます。
そうなるとお尻の筋肉が上手く使えないため、太ももやふくらはぎの筋肉ばかりが鍛えられてしまいます。
ランニングによる脚やせを目指すのであれば、軽く胸を張って、お腹を引っ込めて、骨盤を前傾させて、お尻の筋肉を使って走ることを意識しましょう。
かかとから思いっきり着地して走る
かかとから足を着いて走る、と教わった人は多いかもしれませんね。
ランニング時の着地の仕方は、いろいろな考え方があるため、何が正しいのか決めつけることはできませんが、かかとから勢いよく着地するのはあまりおすすめしません。
かかとから着地すると、太ももの前に力が入りやすくなるため、太もも周りが太くなってしまいます。
できるだけ足の裏全体でフラットに着地するように心がけてみて下さい。
ゼーゼーするほど速く走る
頑張ってゼーゼーするほど走れば走るほど脂肪は燃えにくくなります。
ゼーゼーする=酸素が体に足りていない、ということなので、脂肪が効率よくエネルギーになりません。
そのかわり体の中にある糖分をエネルギーとして利用してしまいます。
また大量の酸素を利用することになりますので、その分活性酸素は生まれやすくなります。
疲れを残さないようなランニングであればそこまで活性酸素を気にする必要はないので、走る速度や強度に気をつけていきましょう。
どらくらいの速さで走ればいいかと言うと、軽くおしゃべりができるぐらいの速度です。
それぐらいの軽いランニングでも十分に脂肪を燃焼する効果があります。
バストの保護をせず走る
男性である自分がこのアドバイスをするのもどうかと思いましたが、ランニングでダイエットをする女性にとってとても大切なことなので解説していきます。
たとえ10分程度の短いランニングでも、しっかりバストをスポーツブラで保護する必要があります。
ランニング中、1分間で170回ぐらい着地するので、バストも170回上下に揺られることになります。
10分であれば1700回もバストが揺れ、バストを支える靭帯に負担をかけてしまいます。
このバストをつり上げ支える靭帯をクーパー靭帯といいますが、このクーパー靭帯が切れてしまうと2度と再生しません。
そうなるとバストは下にダラーンとさがっていってしまいます。
ダイエットをするための有酸素運動としては手軽にできるランニングですが、バストをキレイに保ちたい人にとっては上下の動きは最悪の動きです。
少し走るだけだから大丈夫と思わず、クーパー靭帯が伸びたり切れたりしないためにも、しっかりスポーツ用のブラで保護、固定してあげてください。
また、先ほども言った猫背でのランニングもバストが下がる原因となりますので、バストを保護する意味でも姿勢には気をつけてください。
まとめ
キレイに痩せるためのランニングは頑張り過ぎないことが大切です。
間違ったランニングはボディラインの崩れやリバウンドのしやすい体、そして肌などの老化に繋がります。
もし走っているのに痩せない、という人は体重計ではなく、鏡を良く見てみてください。
筋肉がついてスッキリした部分はありませんか?
その場合、体重は減らない可能性はありますが、間違いなくキレイな体に近づいています。
無理な食事制限、ランニングで体重を減らそうとせずに、焦らずゆっくりと理想の体を目指していきまささょう。