マフェトン理論とはどんな理論か知っているでしょうか?
この理論について、調べ、自分なりに理解したことを紹介していきます。
マフェトン理論を生み出したのは
フィリップス・マフェトン Philip Maffetone
フィリップス・マフェトンって誰?
・生物学で学士号を取得
・カイロプラクターとして開業
・インターナショナル カレッジ オブ アプライドキネシオロジー 会長
・指導した選手
マーク・アレン、マイク・ピグ など
・米国トライアスリート誌のコーチ オブ ザ イヤー 選出
マフェトン理論とは
エアロビック(有酸素)トレーニングを行う事によって、しっかりとしエアロビック
システムを構築し、レースの成績や、競技寿命を延ばしていく事を目的としています。
このマフェトン理論を生み出した元となっているものは、ランニングの指導者であるアーサー・リディアードのトレーニング方法の中心となっている、ゆっくりと走るエアロビック(有酸素)トレーニングです。
このトレーニング方法を科学的に証明しようと実験を行い、その結果、マフェトン理論が考案されました。
このトレーニング方法を行う際、重要なことは
・最低2か月、一般的には3~4か月、エアロビックトレーニングに徹する
このときアネロビック(無酸素)トレーニングは一切行わない
・ハートレートモニターを使い、心拍数を正確に測定しながらトレーニングを行う
このとき「180公式」により、トレーニング強度を決定する
という事です。
なぜ3~4か月のエアロビックトレーニングが重要なのか?
・エアロビックトレーニングを長期間行う事によって、脂肪をエネルギーとして利
用できるようになります。脂肪は体に糖よりも多くあるため、長時間運動を続ける
ことが出来るようになります。
・エアロビック運動に必要な筋肉が発達することによって、筋肉と骨格全体のバラ
ンスが良くなり、関節への負担が少なくなります。アネロビックトレーニングも怪
我をすることなく行うことが出来る体になります。
・エアロビックトレーニングにより、心肺機能が強化され、全身の筋肉にスムーズ
に血液を送ることが出来るようになります。
・エアロビックトレーニングにより、血糖値が安定するようになります。
脳や神経は糖をエネルギーとするため、血糖値が安定する事で、精神的にも安定し
た状態を維持することが出来ます。
どの様にエアロビックトレーニングを行うか?
・ハートレートモニターにより心拍数を管理し、マフェトン博士が考案した
「180公式」でトレーニングを行います。
・「180公式」とは 180-年齢をエアロビックトレーニング中の心拍数の上
限とする方法です。
30歳の人であれば、心拍の上限が150、下限が140に設定し、その範囲の中で
ランニングなどエアロビックトレーニングを行います。
その際、継続的に良いトレーニングができ成績も向上していれば、心拍を+5拍
怪我や風邪で成績が向上せず、良いトレーニングが出来てない場合、心拍を-5拍
マフェトン理論で最も大事なこと
エアロビックシステムを強化している、3~4か月の期間は、先ほど設定したエア
ロビックゾーンを守るという事です。
特にエアロビックゾーンの上限を超えるような強度のトレーニングを行った場合、
強化されるのはアネロビックシステムであり、これまでに構築したエアロビックシ
ステムを台無しにしてしまう可能性があります。
まずはエアロビック(有酸素)システム高めるために、スピードを上げたくなる気
持ちや、他の人と競いたくなる気持ちを抑え、地道なトレーニングを3か月行う事
で、今後の競技力の向上へと繋がっていきます。