クロールのキックは得意ですか?
僕は苦手です。
一生懸命バタバタキックをしても、小柄な女性スイマーに軽々と追い抜かれていくこともよくありました。
なぜ、力任せにキックをしても思うように進まないのか。
その理由は脚の姿勢にあったのです。
つまり、脚を内股にすることで、クロールのキックは速くなります。
内股でキックをするとなぜ速くなるのか?
脚を内股にするとは解剖学用語で、股関節を内旋する、ということです。
股関節を内旋することで、足の指先は内側を向くことになります。
それによって足首も内に曲がります。(足関節の内反)
その内股になった足でキックをすると、水を捉える足の甲の面積を大きく使うことができ、キックのスピードも上がるということです。
効率の良いキックを身につけるためのポイント
内股での自然なキックを身につけるためには、どのようなことに気をつけて練習すればいいのか?
3つのポイントを解説します。
両足の親指が触れる程度に内股でキックをする。
この方法は、実際に水泳のコーチから指導された方法です。
さらに、様々な水泳の書籍でも推奨されているキックの練習方法でもあります。
両足の親指が触れるようにキックをする際、キックが大きくなり過ぎないように意識しましょう。
腹圧が抜けないようにする。
お腹の力が抜けてしまうと、下半身が落ちやすくなってしまいます。
内股でのキックを習得する際、最初は脚全体に余計な力が入ってしまうでしょう。
そうなると、余計に下半身が沈みやすくなってしまうため、お腹の力が抜けないように、しっかり腹圧を高めた状態をキープすることが重要です。
腹圧を高めるときのイメージは、お腹と腰を薄くすることです。
フィンを使って足の水感を高める
フィンを使ったキック練習はおすすめです。
なぜなら、水の重さをしっかり感じ取ることができるから。
試しに、脚をまっすぐにした状態と内股にした状態のキックを比べてみてください。
内股でキックをした時の方が、水の重さをしっかり感じれるでしょう。
クロールのキックが速くなるポイントは内股にすることだけではありませんが、一つの技術として試しに取り組んでみて下さい。