クロールが速くなるための練習は
・フォームを修正するためのドリル
・スピードアップのためのインターバルトレーニング
という練習方法があります。
この2つはよく知っていると思いますが、
もうひとつ、取り組むべき練習があります。
それは
・泳ぎの効率を高めるためのストローク練習
簡単に説明すると、25mを何掻きで泳げるか、少ない掻き数で泳げるか?
ということです。
どのようにして効率的なストロークを身につけていく練習をするのか説明していきます。
効率の良いストローク
ストロークの長さを長くすることは、タイムの向上に大きくかかわります。
ストロークの長さというものは、ランニングで例えると、ストライドの長さにあたります。
ランニングの場合、ストライド長くするには、筋力がかかわってきますが、水泳の場合、ストロークを長くするには、筋力よりは、水を捉える感覚や水の抵抗を減らすことが重要になります。
そのためストロークを長くする技術は、フォームの改善や、タイムの向上に繋がります。
25mを何ストロークで泳げるか?
まずは普通にクロールで泳いで何ストロークで泳げるか数えてみます。
そして次に、片手プルで泳ぎ、左右で何ストロークになるか数えて、左右差を確認します。
ストローク数が多い方が効率の悪い体の使い方をしていると言えます。
ストロークの長くするために意識する事
・なるべく遠くで水を掴み、なるべく遠くにプッシュし、最大限の長さで腕を使う
・肘を高くし(ハイエルボー)、多くの水を捉える
・ローリングにより、体全体を使う
・ローリングによりストロークのフィニッシュにむけて加速する
ストロークを長くするための練習の流れ
①左右のストローク差を改善する
この場合、ストロークが多かった方を重点的に練習し、少なかった方に合わせます。
②さらに1ストローク減らす
ストローク数が少なかった方の回数に揃ったら、さらに1回ストローク数が減らせるように練習します。
③片手プル+スイム(両手で普通にクロール)
例 25m右手プル+25mスイム+25m左手プル+25mスイム
このように100m泳ぎます。
この時大事なことは、片手プルの感覚、意識を忘れずスイムを行う事です。
④タイムを上げる
ストローク数を減らし、ストロークが長くなってきたら、タイムも意識して泳ぎます。
その際、50mのストローク数とタイムを合計したポイントで練習すると効果がわかりやすいです。
ストローク数40回
タイム40秒
ポイント80点
ストローク数39回
タイム40秒
ポイント79点
ストローク数39回
タイム39秒
ポイント78点
このようにポイントが少なくなるように練習を積んでいきます。
まとめ
25mのストローク数を数える、という事はやったことある人は多いと思いますが
片手ずつ数えて左右差を確認する、というやり方はあまりやったことはないでしょう。
水泳が速くなるためにやるべき練習は
・フォーム改善のためのドリル練習
・スピードアップのためのインターバル練習
・泳ぎの効率を高めるストローク練習
この3つになります。
ぜひ、日々の練習に取り入れてみてください。