持久力とは何か?
持久力とは、一定の強度の運動をどれだけ長く続けられるか、という能力です。
持久力が高ければ、疲労せずに長時間運動を続けることができ、運動後の疲労からの回復も高くなります。
60秒以上運動を持続する競技にとって持久力はパフォーマンスを向上させるために必要な能力であると言えます。
それでは、持久力について詳しく説明していく。
持久力を決める要因
では、どのような体の機能や能力が、持久力(体を長時間動かし続ける能力)となるのでしょうか?
次の4つの機能、能力が考えられます。
・有酸素性能力
・無酸素性能力
・CNS(中枢神経系)
・意志力
これらによって、長時間動き続けられる能力が決まってきます。
有酸素性能力とは、有酸素性のエネルギーにより体を動かしつ続ける能力
つまり酸素を利用してATP(筋肉を動かすエネルギー)を作りだすシステムです。
この酸素が十分に足りている状態(呼吸がゼイゼイ、ハァハァしてない状態)で長時間動き続けられる能力になります。
酸素が足りている強度の運動では、エネルギーを作る過程での乳酸の蓄積は最小限に抑えられます。
しゃべりながら走るぐらいのスピードであれば、乳酸も溜まりづらく、次の日の疲労や筋肉痛も少なくなると考えられます。
無酸素性能力とは、酸素が足りなくなるような強度で、運動を続ける能力です
酸素が足りない苦しい状態で運動を続けるためには、酸素なしで筋肉を動かすエネルギーを作らなければなりません。
その方法は、筋肉内に元々あるエネルギーを使う
炭水化物を消化してできたブドウ糖を使う
筋肉中や肝臓の中に蓄えているグリコーゲンを使う
ということになります。
ただ、どの方法も蓄えが少ないので、エネルギーとして使ってしまうとすぐになくなってしまいます。
しかも酸素なしでエネルギーを作ると乳酸も一緒に作られて、体の中に溜まっていってしまい、長時間動き続けることが難しくなってきます。
意志力
運動を長時間続けるということは、どんなにトレーニングを積んでいても、苦痛や疲労を感じるものです。自分の持っている体の機能を最大限に発揮するためには、意志力が大きな要因となります。
CNS
CNSとは,Central nervous system,中枢神経のことです。
中枢神経とは、脳や脊髄のことであり、脳や脊髄からの指令がうまく機能することによって、神経と筋肉を強調させ、体を最適に動かす事ができます。
疲労により、神経と筋肉の協調性が低下し、発揮できるパワーも低下するため、CNSは持久力を決める1つの要因となります。
持久力を向上させる
今回は有酸素性持久力の向上方法ついて紹介していきます。
・トレーニングの強度は最大速度の70%より低く
・1回のトレーニング時間は1時間から2時間半、中断せずに運動を続ける
・その際の心拍数は毎分150~170拍内にとどめる
・ただ、毎分100拍以上に上げる程度のトレーニングでも有酸素性持久力は向上すると考えるコーチもいます。
持久力改善のための詳しいトレーニング方法は、また改めて詳しく紹介していきたいと思います。
トライアスリートにとってもっとも必要な能力である、持久力とは何か、という事を簡単にでも理解しておく事で、トレーニングの目的や効果も違ったものになってきます。
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